地下アイドルがホストに利用され、パパ活やデリヘルなど援助交際をしている現実

スマホを見つめる少女 その他

コロナ渦が始まった2020年以降、ホストクラブの客層は若年化が進んでいる。YouTuberやTikTokが有名人となるZ世代の若者には、ホストは会いにゆけるアイドルのような存在になりつつある。同じく華やかな世界を目指す、遊びたい盛りの地下アイドルの女性たちのなかにも、ストレス発散や好奇心からホストクラブに通いだし、その結果、売春をする状況に至っている女性が増えている。華やかに見えるアイドルの世界の現実と、強者男子としてのホスト、そして貧困女子の関連を解説します。

ホストクラブのメッカ、歌舞伎町で貧困に転落するZ世代のアイドルたち

地下アイドルメンバーたち。彼女たちの中には、収入のために新宿歌舞伎町など繁華街でコンカフェやガールズバーで働いている女子が多くいます。
職場のある歓楽街で、息抜きや遊び感覚の好奇心で行き始めたホストクラブや、ライブハウスやSNSで知り合ったバンドマン、イケメンなだけの地雷男子などに恋愛感情を持ってしまい(沼ってしまい)、男に金銭を貢ぐために性的サービスを含む風俗産業で働きながら、本人はどんどん貧困に転落する。そんな女性が増えており、地下アイドルの中にも被害者が増えてきています。

原因1:ホストクラブのメインの客層は若年層

以前に比べ、ホストクラブの客層は低年齢化しており、現在の顧客は20代~30代女性がメインとなっています。ホスト達もYouTubeやTikTokなどSNSで自身の情報を発信しており、著名ユーチューバーやTikTokerに会いに来る感覚で、ホストクラブに足を踏み入れる若い女性が増えているそうです。
もちろん、ホストクラブに定期的に通えるほどの高収入を得ている、そんな若い女性は多くはいません。ホスト達は若い女性に疑似恋愛感情を抱かせ、ツケという名の借金をさせ、性風俗や立ちんぼなど売春産業で働かせるという流れが出来上がっています。
そのためにお客と体の関係を持つ「枕営業」をするホストも多く、若いのにバイアグラを常用しているホストも多いそうです。

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原因2:新宿歌舞伎町の変容

コロナ渦も落ち着き、繁華街は活気を取り戻しつつあります。日本最大の繁華街といえば新宿区歌舞伎町です。
数十年前はアジアNo.1の風俗街(歓楽街)として有名だった新宿歌舞伎町は、石原都知事時代の「歌舞伎町浄化作戦」を経て風俗店舗を大きく減らしました。その代わりとして飲食店も増えましたが、同時にホストクラブ、ガールズバーやデリヘルも増えました。
以前のホストクラブは成功した女性経営者やソープランドで働く女性客などがメインの顧客でしたが、コロナ渦の頃より客層が若年化していきました。
そして今は、乱立するホストクラブとデリヘル、そして個人売春が横行する暗黒街と化しています。

原因3:地下アイドルの給与の安さ

地下アイドルとして活動しているアイドルメンバーの収入が、ファンとのツーショット写真撮影のチェキ(約500円~1000円/枚)しかないことは有名です。
たとえ実家暮らしでも、チェキの収入だけで10代後半~20代の女性が暮らしていくことは出来ません。遊ぶためのお金も必要です。当然ですが、ほぼすべての地下アイドルはアルバイトもしています。
地下アイドルが行っているアルバイトとして著名なのはコンカフェやガールズバーでしょう。しかし、この2つもそこまで収入が良いわけではありません。
コンカフェやガールズバーは歓楽街にあります。新宿区歌舞伎町など歓楽街にはホストクラブが乱立しています。都会の繁華街には誘惑がたくさんあるのです。
そして、地下アイドルやコンカフェ、ガールズバーの店員の少なくない人が、ホストクラブで遊んでいます。

ホストクラブ自体は高額なサービスではありません。しかし、2回目以降の来店からは1人のホストを永続的に指名しなくてはならず、そのホストに恋をしてしまうと、お客は高額を使わなくてはならなくなります。ホストは女性と疑似恋愛をして金銭を得ることが仕事です。彼らは売上至上主義の世界で生きています。そのため女性側だけ恋愛感情を持たせ、彼女らを金銭奴隷にして自らのステータスを上げようとします。

当然、お客は借金をすることとなります。地下アイドルに限らず、ホストにハマった一般職の女性たちも、副業としてチャットレディ(オンラインチャットでオナニーなど性的なライブ配信をする仕事)やリフレ(裏オプションで性的サービス有)、デリヘル、SNSを利用した個人売春を行う女性が多くいるそうです。

キャバクラは高収入として有名ですが、キャバクラは容姿以外にもコミュ力が必要です。アイドルを目指す若い女性にはコミュニケーションが苦手だったり、複雑な家庭環境で育った人も多く、容姿が良いからと言ってキャバクラで成功できるとは限りません。地下アイドルが選ぶ副業はキャバクラではない上記の仕事が多いそうです。

地上アイドルもパパ活をする時代

2021年。当時現役アイドルだった佐竹のん乃(当時22歳)が交際クラブでパパ活をしていることが週刊誌によって発覚しました。佐竹は元HKT48指原莉乃が2017年にプロデュースしたアイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」のメンバーでした。

彼女の場合は、ある程度の知名度があるアイドルグループだったので、あっせん会社へ15万円、当人がパパ活で得れる報酬10万円という高額でしたが、テレビも関与した企画のアイドルメンバーでさえパパ活をしていました。地下アイドルと呼ばれる無名の若い女性たちはいわずもがな。芸能活動では全く稼げないため、彼女たちが誘惑に負け、闇に落ちてしまう可能性はさらに高いのです。
ネット掲示板では秋葉原でリフレをしている女性の中にもアイドルを目指している女性がいるという報告があります。

原因4: メンズ地下アイドルとホスト

2023年1月、メンズ地下アイドルグループとして活動している男2人(25歳)と(22歳)が東京都青少年健全育成条例違反の容疑で逮捕されました。2人の容疑は自身のファンである女子高生に対する猥褻行為。被害者の女子高生の一人はチェキ券に約300万円をつぎ込んでいました。
メンズ地下アイドルのコンカフェもあり、その実態はホストクラブと同じという週刊誌記事もあります。ホストへの疑似恋愛とアイドルへの「推し活」は同じです。
メンズ地下アイドルもホストも、容姿の良さだけでなく、お客の女性に愛情ホルモン「オキシトシン」を分泌させ、恋愛感情を持たせることが巧みなのです。

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援助交際する家出少女のトー横キッズ

TikTokなどSNSで若者に知られるようになった“トー横界隈”。トー横キッズと呼ばれる未成年を含む若者たちが新宿歌舞伎町のTOHOビル前にたむろしています。たむろしている若い男性にはお金を稼ぐ能力はありません。一方で少女の方はすぐにお金を稼ぐことが出来ます。違法ですが、それは援助交際です。トー横に集まる若年女性の多くが援助交際をしていると言われています。

新宿区歌舞伎町のすぐ近く、大久保公園の周りで「立ちんぼ」をする若い女性たちがニュースでも取り上げられるようになりました。この個人売春の援助交際はSNSで“交縁”と呼ばれています。一回の相場は1万5千円(ホテル代別)です。
彼女たちが体を売って稼いだ金銭は、トー横に集まる男に使われたり、「地雷男子」と呼ばれる、今の女性が好きな中性的顔立ちの男性に貢がれています。

まとめ:非モテからモテへ流れる、残酷なお金の流れ

地下アイドルやコンカフェには非モテ系男性のお客が集まります。お客の男性が払ったお金は残念ながら彼女たち収入の助けにはあまりなっていません。彼女たちも恋愛もするし、男遊びもします。同じようなアイドル的な仕事をしているホストに恋をしてしまったり、メンズ地下アイドルや、売れないバンド男のようなヒモを助けるために、彼女たちの中には援助交際や性風俗で働く状況に追い込まれる人が多くいるそうです。
弱肉強食の頂点に容姿が優れているだけで性格が悪い若い男がいる。残酷な世界です。
性的な魅力を振りまく産業の世界は本能の世界です。

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