元カリスマAV男優、加藤鷹の現在。40代以上の男性の性意識を作った男

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40代以上の男性にとっては忘れない名前、加藤鷹。彼は90年代後半から2000年代前半までカリスマAV男優として一世を風靡しました。
彼が人気になった理由は「潮吹き」を有名にしたからです。別名ゴールドフィンガーです。ゴールドフィンガーと聞いて郷ひろみが頭に浮かぶ人は50代以上かもしれません。

彼が潮吹きをAVで多用し、他の男優も真似をしだしました。SOD(ソフトオンデマンド)から「秘儀伝授」という2枚組DVDセットも発売し、大ベストセラーとなりました。秘儀伝授では女性に潮を吹かせる方法の他、キスから挿入行為まで、8500人以上の女性とセックスをした彼のテクニックを教えるHow toものDVDです。

カリスマAV男優と聞いて今思い浮かぶ男優は”しみけん”かもしれません。彼の書いたセックスのHow To本が多数あり、VRのセックス指南DVDもリリースしています。人気ブロガーはあちゅうと結婚したことでも話題になりました。

しかし、加藤鷹の人気はしみけんの比ではありませんでした。当時の10代~30代男性の誰もが加藤鷹のテクニックに憧れ、とりわけ潮吹きをやりたがりました。今は朝の情報番組「スッキリ」の司会をしているお笑いコンビ極楽とんぼの加藤も加藤鷹をカリスマと呼んでいました。

しみけんのセックス指南本に目新しいことは書いてありません。単に今人気のAV男優が書いたセックステクニック本という程度です。その点、加藤鷹は「潮吹き」という当時では新しい行為である武器があり、それを一般的に広めた側面があります。

これは時代状況もあります。90年代は今の2020年~に比べるとまだまだマチズム、男性が男性らしくふるまい女性に対して支配的、高圧的に振舞えることがカッコよいと思われる価値観が残っていました。今もまだそのような価値観はあるとはいえ、社会は男性に対し女性やLGBTの権利を尊重することに高い価値を置くようになりました。
ちなみに80年代後半からディスコブーム。90年代前半は援助交際&コギャル。小室哲哉の曲がミリオンセラー連発で爆売れしていました。高校生の性行為体験率が戦後最も高くなった時代です。2000年代は就職氷河期、デフレ、ユニクロ。浜崎あゆみがギャルのカリスマになっていた時代です。

90年代後半から2000年代の加藤鷹の作り出した「潮吹き」ブームは、女性にとってはけっして歓迎できない風潮でした。当時の男性はみんな女性に潮を吹かせようとしました。また、アダルトビデオではより映像的なインパクトを強めるよう、膣に入れた2本の指を激しく動かして潮を吹かせていました。
この激しく手を動かすやり方は、加藤鷹自身がそのDVD「秘儀伝授」にて、見せるためにやっている行為であり、実際は指を激しく動かしてはいないと解説しています。
しかし、これは女性にとってはかわいそうなことで、当時ほとんどの女性が付き合っている男性に指で激しく膣をこすられ、痛い思いをしたと思います。

そんな功罪のある加藤鷹ですが、90年代後半から2000年代前半に青春を過ごした男性にとっては忘れられない、アダルト界で最も有名な名前です。
世代で言えば、アダルトポルノの世界でもっとも有名な名前は下記ではないでしょうか?
80年代~90年代前半:飯島愛
90年代後半:加藤鷹
2000年代:加藤鷹、エロメンブーム
2010年代:紗倉まな

そんな加藤鷹ですが、1959年生まれ。2013年54歳でAV男優を引退。現在は61歳です。今はどんな仕事をしているのでしょうか?

現在は株式会社加藤鷹商店という個人事務所でセミナーや講演の他、Youtuberとしても活動しています。しかし、おそらくもっとも彼の活動で目立つのは、広告タレントとしての活動でしょう。
引退しても40代以上には圧倒的な知名度を誇る加藤鷹。性機能向上グッズの広告でよく見かけます。そのうちの一つを見つけました。
いやー老けましたね(笑)。ちょっとショックです。でもまだギラギラしている感じはあります。

ちなみに加藤鷹は飯島愛について、「AVについて嘘をつき、同業者を貶めた」「同じ業界にいる人間として失礼である」という内容の発言をし、非難しています。飯島愛の90年代のベストセラー「プラトニックラブ」についての批判です。

加藤鷹の現在でした。
加藤鷹の事務所はこちら。
http://katohtakashoten.com/

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